ミニマリスト大学生

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「オリンピックの身代金」

 

 

 

受験期に図書館で題名を見てずっと読みたいと思っていた本。

題名に劣らない十分な読みごたえと面白さだった。

 

 

 

 

 

 

余談だがマンガ「アキラ」で描かれた2020年の東京オリンピック予想が的中。

そうすると日本政府は超能力者をかくまっていることになる(笑)

 

 

 

読んだのは奥田 英朗の「オリンピックの身代金」。

 

あらすじ

昭和39年の東京オリンピック前、草加次郎を名乗る犯人から刑事総監の自宅爆破とともにオリンピック開催に関する身代金の要求が来る。身代金は日本国民、指定された金額を払わなければ東京のどこかに仕掛けられたダイナバイトを爆破させるというものだった。何度も起こる爆破事件、警察と公安は連携が取れないために何度も犯人を取り逃がすオリンピック工事で兄をなくした東大生、島崎国男、刑務壮観である父の家が爆破されたテレビ局勤務の 、新たに生まれる子供を待ちながらも犯人確保に全力を挙げる警察官、などの複数の人間の視点から事件は進んでいく― 。

 

 

いろいろな視点から展開する話が結構好きで、今まで読んで面白かったのが恩田 陸さんの「ドミノ」

 

「オリンピックの身代金」はそれに加えて前回の東京オリンピック間近の時代背景を学び取れるので、非常に興味深かった。

多少不謹慎ではあるかもしれないが、昔に起こった事件に興味があり今までも「6億円事件」「あさま山荘事件」「江崎グリコ事件」などを調べたことがあった。しかし「草加次郎」の存在は知らなかった。

 

草加次郎事件

1962から1963の間に、十数件にわたって「草加次郎」名での爆破、脅迫、狙撃などの事件が相次いだ。犯人は複数回にわたって現金の受け渡しを指示したが、最後まで受け渡し場所に現れることはなかった。

犯人指紋筆跡を残しており警視庁は延べ19000人の捜査員を投入し、火薬・爆弾マニアなど約9600人をリストアップしたが、犯人を特定することはできなかった。19789月5公訴時効が成立。戦後日本の犯罪史に名を残す未解決事件となった。

草加次郎事件 - Wikipedia

 

他にもアカ、ビートルズ

珍しいのは、かなり早い段階で犯人が判明し、途中から犯人目線での語りも加わってくること。どちらの主張も納得できるものなので、どちらが悪ということもできない。

さらにこの作品は現実と虚構を交えて描かれているため、事件が解決されるかがわからないというところが面白い。

 

 

 

この作品では東京オリンピックの明るい面ばかりではなく暗い面にも焦点を当てている。オリンピック開催のために日雇い人夫達が過酷なスケジュールの元働いていた。死者は 任に上ったそうだ。

新幹線の工事が突貫工事だったのは知っていたが、昔は建設機械も十分にないだろうから本当に大変だったと思う。

実際に現在でもオリンピック工事における過労死が問題に上がっているのを見ると、今も昔も変わらないと思ってしまう。

新国立競技場建設、過労死を招いた東京五輪組織委と大成建設の罪…想像絶する過酷現場 | ビジネスジャーナル

 

 

果たして東京オリンピックは無事開催されるのか、犯人は身代金を手に入れることができるのか・・・。

 

2020年の東京オリンピック前に是非読んでみてはいかがだろうか。

 

 

 

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